ごあいさつ
特定非営利活動法人 民謡民舞公演実行委員会
理事長 三宅良二
ようやく元の生活に戻りつつありますが、コロナ禍での不自由な生活で改めて、民謡を唄ったり踊ったりすることが幸せであるかを感じております。
当法人は大好きな民謡や踊を続けて欲しい、少しでも民謡を盛り上げたい、民謡や踊りで皆様を元気づけたい、そんな思いから令和三年四月に設立され、皆様のお陰で4年目を迎えることができました。
設立以来、発足記念公演を皮切りに八回の公演等の事業を開催してまいりました。 これも偏に、会員の皆様方のご支援ご協力と、観に来て頂きましたお客様や多くの方々のお陰と心より感謝申し上げます。
民謡は心のふるさと。私たちの遠い祖先が素朴な生活の中から生み出した豊かな心の表れです。民謡には、懐かしさがあります。今では、作業形態や生活様式も変わり、仕事の中で唄うような機会は、ほとんどない状況です。
高度成長期から昭和60年代頃までは、地方から上京された方の故郷の懐かしさや、先人たちの努力で、「民謡ブーム」と呼ばれる時期がありました。当時の民謡界を支えた年代も、今や70歳代から80歳代です。趣味の多様化と、少子高齢化の影響もあり、民謡人口は年々減少の一途を辿っています。特に今回のコロナ禍の影響で、更に拍車がかかったように感じております。
コロナ禍では民謡・民舞の公演は中止や延期、または、いろいろな制限の中での開催となっていました。民謡人口の減少と、主催者の高齢化で、長年続けられた催し物がなくなる傾向にあります。
そのような中で、これまで「津軽民謡新春公演」民謡民舞「春の華まつり」「夏の華まつり」「秋の華まつり」「民謡の祭典」等の民謡公演や、千葉の民謡を唄おう「民謡日本一選手権」コンクールの開催や、ボランティアによる老人福祉施設等への慰問活動を行ってきました。お陰で、これらの事業は一定の成果を収めてきております。
そこで今後は、これまでの活動を継続していきながら、更に行政等とも連携して、新しい催し物にも取り組んでいきたいと思っております。将来的に地域民謡文化の伝承や、小学校や中学校への指導者派遣等により、青少年の健全育成に関わる事業を展開し、地域社会に広く貢献できるようにと考えております。
「唄う喜び、踊る喜び」を感じられるように邁進してまいります。どうぞご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。